セレソンゲームで登場したシステム
Mr.OUTSIDEと名乗る謎の人物によって選ばれた12人は、「セレソン」と呼ばれる。
彼らには100億円の電子マネーが入った「ノブレス携帯」を渡され、”この国を正しい方向へ導くこと”という使命が与えられる。
セレソンゲームを辞退することは許されない。
さらに12人のうち1人は「サポーター」と呼ばれ、他の11人のセレソンたちが正しく機能しなかった場合、冷酷なジャッジを下す監視員となっている。
ジュイス
ノブレス携帯に対応する優秀なコンシェルジュ。
職務に忠実であり、システムの有効圏外や残高不足でない限り、申請を却下することは原則的に無い。
申請が受理されると、100億円の残高から使用料が差し引かれ、その履歴は他のセレソンにも共有される。
また、セレソンごとに異なる人格で対応しており、通信の最後には必ず「持てる者の義務」を意味するNobless Oblige(ノブレス・オブリージュ)という言葉を添える。
エデンシステム
大学サークル「東のエデン」のメンバーによって開発されたシステム。
みっちょんが開発した画像検索システムが導入されており、携帯電話やパソコンのカメラで捉えた人や物を解析し、瞬時に情報を表示できる。
その利便性から恋人探しのツールとして使用されるようになったが、学内でトラブルが発生し、女子学生が退学処分となったことで、メンバーたちは起業を断念した。
世間コンピューター
板津によって開発されたシミュレーションシステム。
世間の状況や動向をリアルタイムで数値化、未来予測まで行える優れたシステムで、劇中ではプロ野球球団の広島東洋カープの優勝確率まで算出していた。
迂闊な月曜日とは一体何だったのか?
2010年11月22日、日本に10発のミサイルが着弾したが、奇跡的にひとりの犠牲者も出さなかった。
その際、内閣総理大臣である江田一彦が会見で口にした「迂闊だった」という発言が独り歩きし、この事件は「迂闊な月曜日」と呼ばれるようになる。
ネットやマスコミでは、アメリカの陰謀説や政府の自作自演説まで飛び交った。
だが、犠牲者が出なかったことで国民の危機感は次第に薄れ、人々は何事もなかったかのように日常へ戻っていった。
迂闊な月曜日の犯人
日本へ10発のミサイルを撃ち込んだ張本人は、No.10のセレソン・結城亮だった。
両親は過労で亡くなり、自身は低賃金で働かされ続ける現実に辟易としており、すべてを自己責任という言葉で片付ける社会に強い憎しみを抱いていた。
そしてノブレス携帯を手にした彼は、自分を見下してきた社会への復讐として、「迂闊な月曜日」を引き起こしたのである。
滝沢朗の正体と記憶を失くしていた理由
No.9のセレソンとして活動していた滝沢 朗は、ノブレス携帯の履歴から、結城亮が日本各地へミサイルを撃ち込もうとしている事実を知る。
滝沢はネットを通じてニートたちへ協力を呼びかけ、避難誘導のための人員を確保。
犯罪行為スレスレの方法(不発弾の発見という誤情報を住民達に流すなど)で、警官や自衛官の格好をしたニートたちと共に住民を避難させ、結果として犠牲者をひとりも出さないことに成功する。
しかし、助けられた住民達は、メディアを通して、「なぜミサイルが落ちることを知っていたのか」「別の目的があったのではないのか」という疑いの声をニートたちに向け始める。
それに対してニートたちもネットを使って避難住民達を誹謗中傷したりと、事態はより複雑化してしまう。
滝沢は、怒りの矛先を自分に向けようと、幾つかの偽名を使って2万人のニート達を豊洲に集め、「自分がミサイルテロの犯人だ」と名乗り、1人で罪を被ったのだ。そして2万人のニートたちを世間の目から守るため、彼らを3か月間ドバイへ逃がしたのだった。
守ろうとした人々から疑われ、裏切られたことに絶望した滝沢は、自らの記憶を消す決断を下したのである。